美空ひばり全曲集 歌は我が命

美空ひばり 美空ひばり全曲集 歌は我が命歌詞
1.歌は我が命

作詞:吉田旺
作曲:井上かつお

どうしてうたうの そんなにしてまで
ときどき私は 自分にたずねる
心のなかまで 土足で踏まれて
笑顔のうしろで かげ口きかれて
ラララ……… ラララ………
それでも私は
うたい……うたい続けなければ
その胸で私の歌 うけとめてくれる
あなた! あなた! あなた!………
あなたがいるかぎり

この次この世に 生まれた時にも
やっぱり私は うたっているだろう
昨日のかなしみ こころに埋めて
歩こう自分で 選んだこの道
ラララ……… ラララ………
それでも私は
うたい……うたい続けなければ
いつの日も私の歌 待っていてくれる
あなた! あなた! あなた!………
あなたがいるかぎり


2.終りなき旅

作詞:なかにし礼
作曲:三木たかし

めざめたら私は 横になっていた
歩きつかれて 傷ついたらしい
長い時間を 眠っていたようだ
いのちが ふたたび よみがえって来た
ありがとう 私を 見守ってくれた人
一夜の宿を 与えてくれた人

今また新しく 私は旅立つ
うずく傷を抱いて 私はまた歌う
顔に笑みをうかべて 苦しくとも 悲しくとも
終りなきこの旅を 歌で つらぬかん

神様が私の 夢にあらわれて
いじめぬくのも 愛ゆえと言った
つらい試練は うち勝つためにある
勇気が ふたたび みちみちて来た
ありがとう 私を 励ましてくれた人
コップの水を のませてくれた人

今また新しく 私は旅立つ
一人前を向いて 私はまた歌う
たとえ声がかれても 苦しくとも 悲しくとも
終りなきこの旅を 歌で つらぬかん


3.人生一路

作詞:石本美由紀
作曲:かとう哲也

一度決めたら 二度とは変えぬ
これが自分の 生きる道
泣くな迷うな 苦しみ抜いて
人は望みを はたすのさ

雪の深さに 埋もれて耐えて
麦は芽を出す 春を待つ
生きる試練に 身をさらすとも
意地をつらぬく 人になれ

胸に根性の 炎を抱いて
決めたこの道 まっしぐら
明日にかけよう 人生一路
花は苦労の 風に咲け


4.芸道一代

作詞:西條八十
作曲:山本丈晴

いのち一筋 芸一筋で
勝つか負けるか やるだけやるさ
女黒髪 きりりとかんで
仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの
月の色 月の色

女一人で 生きぬくからは
ふまれけられは 覚悟の前よ
姿見せずに 泣くほととぎす
女心を 女心を
誰が知ろ 誰が知ろ

小粒ながらも ひばりの鳥は
泣いて元気で 青空のぼる
麦の畑の 小さな巣には
わたし見ている わたし見ている
母がある 母がある


5.この道


6.夢ひとり

作詞:美空ひばり
作曲:イルカ

春になると恋が目芽え 人並みの幸せもとめたの
だけど何時も枯葉が舞い 何処かへ 何処かへ にげてゆくの

秋が来るのが早すぎる 秋が来るのが早すぎる
凍える私を支えてくれた 命の歌を何時でも胸に

これからは ひとり 今日まで来たけれど
母の愛に包まれながら
これからは ひとり 喜びも悲しみも
愛をなくした私は生きる
夢を見るには 遅すぎるかしら

冬が来る 凍えるような 私に似合いすぎる雪だわ
燃えるこの手で 溶かせれば 苦しいほどに 死にたいほどに

女の涙知らずとも 歌の涙知ってる私
それでそれだけで 明日に向って 命の歌と羽ばたく私

これからは ひとり 今日まで来たけれど
母の愛に包まれながら
これからは ひとり 喜びも悲しみも
愛をなくした私は生きる
夢を見るには 遅すぎるかしら

これからは ひとり 今日まで来たけれど
母の愛に包まれながら
これからは ひとり 喜びも悲しみも
愛をなくした私は生きる
夢を見るには 遅すぎるかしら


7.ひとすじの道

作詞:吉田旺
作曲:井上かつお

私はあるいて来た 幼いあの日から
ただ一つの道を 迷う事なく
手ひどい仕打ちの雨 背にうけたときも
ただひたすら歌で 心つたえて来た
喜びにつけ 悲しみにつけ
歌は誰もが忘れかけてる まごころの灯を
胸にともしてくれる 胸にともしてくれる
私はそんな歌を 声を限り明日も
うたいつづけたい いのち果てる日まで

涙の河をひとつ 越えるたびに人は
前の自分よりも 強くなるもの
愛する人と別れ 酔い痴れたことさえ
今では むかし見た古い映画のよう
人生という旅に疲れた 人の心を
いやすその歌 うたう幸せ
いつも抱きしめてきた
いつも抱きしめてきた
今日また私は行く この道ひとすじに

たとえ暗闇が行く手 さえぎろうとも
たとえ暗闇が行く手 さえぎろうとも
うたいつづけたい いのち果てる日まで


8.川の流れのように

作詞:秋元康
作曲:見岳章

知らず知らず 歩いて来た
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でこぼこ道や
曲がりくねった道
地図さえない
それもまた人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に 染まるだけ

生きることは 旅すること
終わりのない この道
愛する人 そばに連れて
夢探しながら
雨に降られて
ぬかるんだ道でも
いつかは また
晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく
季節 雪どけを待ちながら

ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら


9.おまえに惚れた

作詞:たかたかし
作曲:徳久広司

俺にきめろよ まよわずに
言って振り向きゃ ついてくる
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
肩を抱きよせ 眸(め)をのぞきゃ
頬に紅さす おまえに惚れた

あなた躰(からだ)に悪いわと
水でお酒を 割ってだす
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
言葉づかいも 女房を
きどる今夜の おまえに惚れた

金じゃ幸せ 買えないと
俺を泣かせる 憎いやつ
惚れた(惚れた) 惚れたよ
おまえに惚れた
空を見上げりゃ 星ひとつ
そっと指さす おまえに惚れた


10.恋女房

作詞:たかたかし
作曲:徳久広司

くらしの涙を 笑ってかくし
いいの男は わがままに
生きてほしいと 言うおまえ
すまないね すまないね
苦労をかけて すまないね
傍にめだたず いてくれる
俺にゃすぎた 女だよ

着物の一枚 ねだりもせずに
惚れた男に つくすのが
妻のつとめと 言うおまえ
あの頃は あの頃は
幼なじみの 夫婦雛(びな)
口にゃ出さぬが 心では
末は一緒と きめたいた

弱きになったら あんたの負けよ
男だったら さいごまで
意地をとおせと 言うおまえ
うれしいね うれしいね
今夜は一本 つけるわと
俺の気持ちを ひきたてる
俺にゃすぎた 女だよ


11.浪曲渡り鳥


12.ひとり旅~リンゴ追分~入り


13.津軽のふるさと

作詞:米山正夫
作曲:米山正夫

りんごのふるさとは
北国の果て
うらうらと 山肌に
抱(いだ)かれて 夢を見た
あの頃の想い出 あゝ
今いずこに
りんごのふるさとは
北国の果て

りんごのふるさとは
雪国の果て
晴れた日は 晴れた日は
船がゆく 日本海
海のいろは 碧く あゝ
夢は遠く
りんごのふるさとは
雪国の果て
あゝ津軽の海よ山よ
いつの日もなつかし
津軽のふるさと


14.さくらの唄

作詞:なかにし礼
作曲:三木たかし

何もかも僕は なくしたの
生きてることが つらくてならぬ
もしも僕が死んだら 友達に
ひきょうなやつと わらわれるだろう
わらわれるだろう

今の僕は何を したらいいの
こたえておくれ 別れた人よ
これで皆んないいんだ 悲しみも
君と見た夢も おわったことさ
おわったことさ

愛した君も 今頃は
僕のことを忘れて 幸福だろう
おやすみをいわず ねむろうか
やさしく匂う さくらの下で
さくらの下で
さくらの下で


15.みだれ髪

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

髪のみだれに 手をやれば
赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う
憎くや 恋しや 塩屋の岬
投げて届かぬ 想いの糸が
胸にからんで 涙をしぼる

すてたお方の しあわせを
祈る女の 性(さが)かなし
辛(つ)らや 重たや わが恋ながら
沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網(あみ)の
舟にのせたい この片情(かたなさ)け

春は二重(ふたえ)に 巻いた帯
三重(みえ)に巻いても 余(あま)る秋
暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬
見えぬ心を 照らしておくれ
ひとりぼっちに しないでおくれ


16.マイ・ウェイ(ライブ)